弁護士コラムバックナンバー

お酒の話

三木 昌樹

 コロナウィルスが猛威を振るっています。

 そのとばっちりで、飲食店が苦境に陥っているとのことです。

 確かにアルコールが体内に入ると抑制が効かなくなるのか、大声で話をしている人を見かけます。

 しかしながらすべてそういう人ばかりではありません。

 食べ物をよりおいしくし、会話を滑らかにする為にお酒を楽しんでいる人も多いと思います。

 飲食店でのお酒がダメになると路上飲みと称して、歩道上や公園、ちょっとした屋外の広場で仲間が集まり缶ビールなどを片手にワイワイ騒いでいるグループを時々見かけます。

 こういった集まりを規制するのは困難だと思いますので、飲食店での飲酒を規制することが一日も早く収束することを願ってやみません。

 ところで、お酒は昔から神事やお祭りなどの際にいただく特別の飲み物だったようです。

 それが特別の催事の時だけでなく嗜好品として我々庶民も楽しめるようになって久しいようです。

 お酒が好きな私にとってはとてもうれしいことです。

 しかしながら、お酒は飲める人にとって、人生を豊かにするだけでなく、飲み方によっては人生を暗転させることもあります。

 飲酒運転などは論外として、内臓に負担がかかり、肝炎などの内臓疾患を発症することもよく知られています。

 お酒の好きな私は、末永くお酒を楽しむためにも、いわゆる休肝日を作り、内臓を休めるようにしています。

日本でお酒というと日本酒になりますが、アルコール飲料となるとそれこそ数えきれないほどの種類があります。世界のお酒にはおおきく分けて日本酒やワインなどの醸造酒、ウィスキーやブランデーなどの蒸留酒及びリキュールや梅酒などの混成酒があります。

 また、醸造酒にも発酵形式の違いによって大きく3つに分類されます。

 ワインなどにみられる果実を発酵させる形式、麹を使って発酵させる日本酒などの形式、それとアフリカなどでみられる穀物の種(もやし)を発芽させてその糖分を使って発酵させる形式などがあるようです。

 要は糖分を発酵させてアルコールを作るわけです。

 ブドウなどの果実はもともと糖分を含んでおり、それに酵母を加えればアルコールの発酵ができますが、ビールや日本酒などの原料はでんぷんです。

 ビールや日本酒では麹菌を使って、でんぷんを糖に分解させてから、酵母によって発酵させてアルコールを作ります。

 ビールの場合は、まずでんぷんを糖化させ、その糖分に対して酵母を使って発酵させる工程を別々に行いますが、日本酒の場合はこの糖化と発酵を同時に進行させることから日本酒独特のまろやかさや味わいを醸し出すことができるといわれています。

 日本酒は、最近外国でも再評価されてきており、外国でも日本酒の品評会などが開催されているようです。

 私は昔ながらの飲み方であるお燗、それも熱燗で飲むのが好きなのですが、近ごろは吟醸酒や大吟醸酒が普通に手に入るようになってきました。

 ご存じの方も多いと思いますが、日本酒は、いくつかの要件をクリアしたものが「特定名称酒」とされ、それ以外は「普通酒」になります。

 「特定名称酒」には「吟醸酒」、「純米酒」と「本醸造酒」があります。

 吟醸酒は原料となる酒米を4割以上精白した白米を原料に使います。

 いわば純粋に近い炭水化物(でんぷん)で作られているお酒なので、すっきりした淡麗な味わいがし、フルーティで華やかな香りが楽しめます。

 でも、お燗すると味が逃げるというか物足りない感じがすることから、常温か冷して飲むのが良いとされています。

 私は時々、吟醸酒や大吟醸酒を温めて飲むことがありますが、微妙な香りや味が増幅されてそれなりにおいしいと思います。

 私の友人の中には日本酒は醸造アルコールを使わない純米酒に限る、という人が割と多いのですが、醸造アルコールを加えた吟醸酒や大吟醸酒は純米酒に比べてより淡麗でまろやかな味わいとなることが知られています。

 お酒の味はどのような料理と一緒に飲むのかによって大きく変わると思います。

 さらに、お酒は、ともに食する料理だけでなく、どのような状況下で飲むのかによっても味わいはがらりと変わります。

 一人でお猪口を傾けるのも悪くないですが、やはり基本的には友人たちとおいしい料理に舌鼓を打ちながらワイワイ飲むお酒が一番おいしいと思います。

 早くそれが実現できることを祈ってやみません。

以上

本コラム中の意見や推測にわたる部分は、執筆者の個人的見解であり、ひかり総合法律事務所を代表しての見解ではありません。
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