創設者の紹介 | IP Boost Japan

創設者の紹介

戸田裕二(とだ ゆうじ)

経験と背景

1980年代から、知的財産の創造、保護、活用の最前線で、多くの特許の権利化業務や、国内外企業等との交渉や裁判など、多様な知的財産マネジメントを経験してきました。判断基準が異なる、「法律」(当否)、 「技術」(正否)、 「知財経営」(適否) (*)それぞれの課題と向き合い、試行錯誤を繰り返しながら、創造的な解決を提案してまいりました。

知的財産に関する課題は、特許・意匠・商標にとどまらず、ソフトウエア、ノウハウ、そして新たな情報財と呼ばれるAI、データ、仮想空間などのデジタル分野に拡がってきています。また、地球温暖化、生物多様性など、グローバルな喫緊の課題に対し、知的財産をドライビングフォースにして、サステナブル社会の実現をめざすなど、グリーン分野でも新たなチャレンジが始まっています。

デジタル・グリーン新時代は、VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)の時代と呼ばれるほど、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しい時代だと言われています。そのような時代においては、知的財産関連のトラブルをスポット的に解決したり、個別の紛争の局地戦に勝利することのみならず、「無形資産としての知的財産」および「知的財産リスクマネジメント」といった大局的・企業経営的視点からの考察や打ち手が、真の紛争解決の鍵になってくると思われます。

知的財産は、貴重な経営資源の一つであり、企業の「価値創造メカニズム」に組み込むことによりビジネス成長に貢献できると考えます。加えて、個社のみならず、この「IP boost Japan」に集う多様な仲間が、知的財産を介して志を一つにすることができれば、サステナブル社会の実現に一歩でも近づくことができると確信しています。

お客様やパートナーと共に歩みながら課題を共有し、知的財産で日本をブースト(押し上げ、元気に)して 「知的財産によるビジネスの成長とサステナブル社会の実現」をめざしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

略歴

・1959 愛知県に生まれる

・1978 電気通信大学電子工学科入学、ボランティア活動に参加

・1982 大学卒業後、日立製作所入社、特許部を希望し配属される

・1989 弁理士登録(登録9866号)上村輝之弁理士と同じゼミで学ぶ

・1999 米国法科大学院Franklin Pierce Law Center(現ニューハンプシャー大学法科大学院)へ社費留学、 MIP(Master of Intellectual Property)修了

・2004 日立製作所を退職し、知財調査・ITシステム子会社である日立技術情報サービス 取締役社長に就任

・2007 日立製作所 知的財産権本部 IPビジネス本部長に復帰。知財業務に加え、インフラシステム関連事業部の経営企画部門兼務、情報セキュリティ(機密情報管理)業務に従事

・2011 WIPO主催 “Innovation & Climate Change”にて、WIPO GREENの先駆けとなる「家電リサイクル技術移転」に関する発表を行う 

・2017 日立製作所 理事・知的財産本部長に就任

・2019 (一社)日本知的財産協会理事長に就任、産業構造審議会の委員などを務める

   東京工業大学、東京農工大学等で非常勤講師を務める

・2021 IAM Strategy 300, the World’s Leading IP Strategistsに選出される

・2022 日立製作所を退職し、戸田知的財産コンサルティング事務所を設立

主要著書

1)戸田裕二 「メガコンペティション時代を迎えた電気メーカの明細書」、パテント、Vol.50、 No.1 (1997)

2)戸田裕二 「特許戦略の最前線に立つ」、ひたち(OVER THE TOP 日立の新職人)、Autumn,2003

3)國枝高羽監修 『知的財産戦略教本』 第2章第1節 「1-1 (株)日立製作所の知的財産戦略」(担当執筆)、R&Dプランニング (2004)

4)石田正泰監修 『最新 知財戦略の基本と仕組みがよ~くわかる本』 5-2「国際知財訴訟」(担当執筆)、株式会社秀和システム (2006) 

5) 戸田裕二 「企業グループにおける技術情報サービス会社の実態と経営課題について」、情報管理、Vol.49、No.5 (2006)

6) 戸田裕二 「産業界からみた産学官連携の今日的な課題」、情報管理、Vol.49、 No.9(2006)

7) 戸田裕二 「企業の知的財産マネジメントにおける特許・技術情報の管理と活用」、情報管理、Vol. 50、No. 1 (2007)

8) 知的財産プロフェッショナルを考える研究会編 『知財最前線からのメッセージ』 第IV章「紛争の解決」(担当執筆)、財団法人 経済産業調査会 (2007)

9) 戸田裕二編 「社会イノベーション事業を支える知的財産」、日立評論、Vol.97、No.4 (2015)

10) 渡部俊也・戸田裕二 「デジタルトランスフォーメーションを支える新しい知財」、日立評論、Vol.99、No.03(2017)

11) 戸田裕二 「日立の社会イノベーション事業を支える知財活動と知財情報の有効活用」、Japio YEAR BOOK 2017(特集 PI×AI (特許情報×人工知能)~第四次産業革命が特許情報の未来をどう変えていくのか~)

12) 戸田裕二・菅原貞幸・有吉司 「環境変化への柔軟な対応で成長を支える」、日立評論、Vol.101、No.02(2019)

13) 戸田裕二・永井立紀 「日立製作所における知財マスタプラン(IPランドスケープ) 実践事例及び今後の知財活動の方向性」、株式会社技術情報協会「IPランドスケープの実践事例集」(2019)

14) 戸田裕二 「特許の歴史から学ぶデジタル新時代の知的財産活動」、知財管理、Vol.70、No.4(2020)

15)戸田裕二 「変化をおそれず、知財活動の頂点をめざす」、IP Business Journal 2020/2021、レクシスネクシス・ジャパン株式会社(2020)

上村輝之(かみむら てるゆき)

経験と背景

私は、特許における30年以上の経験を持つ弁理士であり、日、米、欧、中、韓、台など世界各国の特許を扱ってきました。

・機械、電気、電子、コンピュータ技術などの分野で、主要な日本企業から中小企業やスタートアップまで、数千件以上の特許案件を手がけてきました。私のクライアントリストには、日立、東芝、日産、小松、TOTO、セイコーエプソン、NTTデータ、野村総合研究所などが含まれています。

・2002年にはJPAAのソフトウェア委員会の委員長を務め、その後2003年から2007年までJPAA弁理士研修所の先端科学技術研修部門の長を務めました。さらに、JPAA弁理士研修所で弁理士を特許出願実務で訓練する主任講師も務めました。

・特許だけでなく、その元となる発明づくりの面でもお役に立ちたいと思い、2007年からTRIZ(発明的問題解決理論)の研究を開始し、2009年からは米国の技術開発コンサルティング会社Ideation International, Inc.で系統的イノベーション方法論 “IDEATION TRIZ (I-TRIZ)”を学び、I-TRIZの国際認定スペシャリストの資格を取得しました。

・クライアントが長期にわたり解決不能であった幾つもの困難な技術課題をI-TRIZで成功裏に解決した経験を通じて、I-TRIZが技術開発において最も効果的な方法論の一つであることを認識し、日本の技術者の方々に同様の成功経験を沢山していただきたいとの思いで2010年にアイディエーション・ジャパン株式会社を設立しました。また、米国Ideation International, Inc.の取締役も務めています。

・2015年には、北京でWorldip.cn(Zhi nan zhen)が主催するハイレベルIPトレーニングプログラムで、「発明の仕方」と「積極的なIP戦略」について、中国企業のエンジニアやIPマネージャー100人以上に講義を提供しました。

経歴

・1956年 神奈川県横浜市に生まれる

・1978年 慶應義塾大学、電気工学科卒業

・1988年 – 1994年 警視庁の警ら部門や公安部門に警察官として勤務

・1995年 – 2004年 東京の協和特許法律事務所で特許関連の仕事をし、その後弁理士に

・2005年以降 ウィルフォート国際特許事務所の所長

・2010年以降 アイディエーション・ジャパン株式会社の代表取締役社長

・2013年以降 Ideation International,Inc.の副会長

藤原宏髙(ふじわら ひろたか)

経験と背景

県立千葉高等学校時代は、音楽と科学技術の好きな理系の学生でしたが、弁護士を目指すため高校3年生から文系に転向し、慶応義塾大学法学部法律学科は、数学と英語で受験しました。

大学時代に無体財産に興味を持ったことから、知的財産及び国際取引を専門とする飯島山田法律特許事務所に入所し、10年経過した1995年4月、高い専門性の構築をめざして「ひかり総合法律事務所」を設立しました。

日本弁護士連合会のコンピュータ研究委員会における活動として、個人情報保護法等が国会に上程された2002年7月24日、衆議院内閣委員会において、参考人(動画へ)として、行政機関の保有する個人情報保護法の問題点を指摘しました。

2006年4月、第二東京弁護士会の副会長に1年間就任するとともに、同年6月からミネベア株式会社(現ミネベアミツミ株式会社)の社外監査役に8年間就任し、2016年6月からは4年間、株式会社三越伊勢丹ホールディングスの社外監査役に就任しましたので、社外監査役の経験は12年間に及びます。これらの経験を踏まえて、経営のわかる弁護士と称しております。

2021年7月から2022年7月まで、世界的な人道的奉仕団体であるライオンズクラブ国際協会の千葉県(333-C地区)の地区ガバナーに就任し、子ども食堂の支援を訴えて千葉県と協定を締結するに至りました。

何事も日本を強くすることが先決であり、日本を強くするためには知財を生かした経営をより重視すべきであると実感したことから、若い経営者の皆様たちと、知財戦略に基づいた経営について議論したいと考えて、戸田裕二弁理士、上村輝之弁理士とポータルサイトIP Boost Japanを立ち上げることと致しました。上村弁理士は、私が5年間にわたり取組んだ大きな特許訴訟の協力者です。

略歴

・1978年3月  慶應義塾大学法学部法律学科卒業

・1985年4月  第二東京弁護士会に登録、飯島山田法律特許事務所に入所

・1995年4月 ひかり総合法律事務所設立

・1990年代より 第二東京弁護士会知的財産権法研究会(代表幹事)

・2001年10月 総務省電気通信事業紛争処理委員会特別委員(~2007年11月まで) 

・2003年4月 日本弁護士連合会コンピュータ委員会委員長(~2005年3月まで)

・2006年4月 第二東京弁護士会副会長(~2007年3月まで)

・2006年6月 ミネベア株式会社(現ミネベアミツミ株式会社) 社外監査役(~2014年6月まで)

・2006年6月   経済産業省「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」委員(~2008年4月)

・2007年4月 慶應義塾大学法務研究科(法科大学院)非常勤講師(サイバー法)(~2019年3月まで)

・2008年5月 総務省「年金記録確認東京地方第三者委員会」国民年金部会長(~2011年3月まで)

・2015年1月 弁護士法人ひかり総合法律事務所設立、代表弁護士となる

・2015年6月 全国弁護士協同組合連合会副理事長(~2017年5月まで)

・2016年6月 株式会社三越伊勢丹ホールディングス社外監査役(~2020年6月まで)

・2021年4月 日本弁理士会顧問(~2024年3月まで)

・2021年7月 ライオンズクラブ国際協会333-C地区ガバナー(~2022年7月まで)

主要著書

1)「不動産投資のシミュレーション」(共同執筆)東京布井出版(1990年2月)

2)「プログラマのための最新著作権法入門」(共同執筆)技術評論社(1991年12月)     

3)「ネットワーク社会のセキュリティ」  ソフトバンク(1995年8月)

4)「サイバースペースと法規制」(編著)日本経済新聞社(1997年10月)

5)「電子署名と認証制度」(編著)第一法規出版(2001年9月)

6)「ルール&手順 個人情報保護法」(編著)株式会社カットシステム(2004年12月)

7)「中小企業の事業承継 M&A活用の手引き」(編著)経済法令研究会(2016年1月)

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