2016年2月

在日米国人弁護士あるある その2

ジェイムス・ダカティ



前回の「在日米国人弁護士あるある」の話に引き続き、今回も「あるある」な話をします。

1.弁護士の「高木先生」だと思われる
 弁護士を始めた頃、はじめて電話をする相手に「弁護士のダカティです」となのると、「高木(タカギ)先生ですか?」と聞き返されることが何度もありました。「弁護士」の後にカタカナの名前が来るとは思っていないので、発音が近くて日本人の名前としてありそうなものを脳が探してきて、あてはめようとするのでしょう。
 一旦、日本人の名前で認識されてしまうと、「だ・か・てぃー」とゆっくり発音しても伝わらず、「タカキ先生ですか?」くらいの微修正しかしてくれなくなったりするので、最近は「弁護士のジェイムスです」となのるようにしています。
 ジェームズ・ボンドやジェームズ・ディーンのような有名人のおかげで、こちらは確実に通じます。

2.外国の資格がある弁護士だと思われる
 日本人のお客さんでも、外国人のお客さんでも、自分が弁護士だと紹介しても日本の弁護士だとはピンと来ないことがよくあるようです。外国の資格で活動していると思われて、どこの国の資格を持っているのか聞かれることがよくあります。
 日本の試験を受けた日本の弁護士ですよ、と説明すると、「外国人なのに凄い」、とほめられることが多いのですが、私は日本で生まれ育って、普通に法学系の大学やロースクールに進学して、他の法曹志願者と一緒に勉強してきただけなので、こういうほめられ方へどう反応していいものか、なかなか困ってしまいます。
 さらに、日本の弁護士だと説明したあとも、外国の資格も同時に持っているのだろう、と期待されていることもあるようです。見た目の印象はなかなか頑固なものですね。
 もっとも、これは「外国の法律も分かっていて欲しい」という期待の表れでもあるでしょう。
 私も外国法を準拠法にした国際契約は常に扱っていますし、現在も香港法の内容が中心的な争点となっている民事裁判を東京地裁で代理しています。外国法を扱う機会はかなり多い、というのが弁護士になってからの実感です。
 あらゆる外国法に予め精通しておくのはとても無理ですが、必要であれば調査を行いますし、日本国内での調査で足りない場合は、提携事務所への問い合わせや依頼を行うことで対応しています。


                

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